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今月の食材に合う、
東北のお酒が飲みたい!
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【今月の酒蔵】金紋秋田酒造(秋田県大仙市)


創業は昭和48年。秋田県大仙市(旧大曲市)近郷3軒の蔵元と7軒の卸売業者が合同し、金紋秋田酒造株式会社としてスタートしました。
日本酒の熟成に新たな可能性を見出し、長年にわたり古酒と向き合ってきた酒蔵です。
現蔵元は3代目の佐々木孝さん。「発想を一歩進めれば、酒造りとは日本酒単体の味覚評価だけにとどまらない、新しい味わいの世界の探求にほかならない」と、古酒の未来を語ります。

古酒は鎌倉時代から貴重なお酒として重宝されてきました。しかし明治時代になり、日本酒に重い税金がかけられるようになると、お酒の貯蔵は酒蔵にとって大きな負担となり、古酒は次第に廃れていきました。第二次世界大戦が終わり、高度経済成長期に入ると、ようやく当蔵のように熟成古酒に挑戦する蔵が出てきましたが、そこには熟成古酒の“失われた百年”がありました。金紋秋田酒造ではこの古酒を日本の大事な文化と考え、「山吹」という名で復活させました。


「山吹」は2009年、ロンドンで行われた世界最大級の醸造酒の祭典・International Wine Challengeで、世界一の日本酒の称号である「チャンピオン・サケ」に輝きました。さらに、6年連続金賞を含む、毎年の入賞を続けています。
熟成させた日本酒には、かけた時間とこだわりの熟成方法により、唯一無二の味わい・世界観があります。「その素晴らしさはやはり言葉ではなく、実際に口にして感じていただきたい」と蔵元の佐々木孝さんは言います。長い間忘れ去られていた古酒に再び脚光を浴びせ、日本の文化・技術の結晶としてその歴史を紡いでいく、佐々木さんの挑戦は続きます。

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【コラム】さくら酒店の生い立ち

(前回の続き)
実は僕(駒澤)は、前職のはせがわ酒店に入る前、香港でバーテンダーをしていました。そのときに仲良くさせていただいた、香港で日本酒ビジネスをしていた人たちと、また繋がることができたんです。今度は取引関係として。
その中の一人に、トニーさんという一番仲の良かった香港人男性がいました。彼もまた香港で日本酒の輸入会社を立ち上げるということで、さくら酒店のお酒を扱ってくれました。それもマイナス5℃で品質管理を徹底し、僕たちが思う理想的な形で現地の日本酒ラバーに届けてくれたんです。彼には感謝しかありません。
また、時をほぼ同じくして、今まで交渉を続けてきた他の国々への輸出も始まり、ようやくさくら酒店は軌道に乗り始めました。
あの香港でのバーテンダー時代がなかったら、今のさくら酒店はなかったかもしれません。今では世界10数か国に輸出するまでになりました。まだまだちっぽけな会社ですが、二人が留学したときに感じた「日本人の誇り」を胸に、日本中・世界中に美味しい日本酒を届けるべく邁進してまいります。これからも応援よろしくお願い致します。